神聖魔法団【下】
それを手に取る。
満面の笑みの私と黎奈。
一緒にケーキ作って黎奈顔にクリーム付けて遊んでたっけ。
「ふふっ」
思い出すだけで笑顔になる。
そうだよ、私がいつも笑顔でいれたのは
黎奈がいてくれたからじゃん。
些細なことに気がついてくれて
話を聞いてくれて・・・。
黎兎の次に好きって言ったら拗ねたんだっけ。
そんなところも可愛くて。
いつもいつも笑ってて。
でも、ここぞという時は真剣になって。
本当に格好良くて憧れだった。
何かあった時は私が全力で守るって
ずっとずっとそう心に誓っていたのに。