神聖魔法団【下】



“自信もちなって!”




“天音のそういうところが好きだなー♪”



“ずっと友達!!”





黎奈の言葉は1つ1つが温かくて




心に染みた。




黎奈が大丈夫って言えば何でも大丈夫に思えた。




頑張れって言われると頑張ろうと思える。




友達でもあり私のお姉ちゃん。




絶対失いたくなかったのに・・・。




気付けばいつももう手遅れだった。




「ぐすっ・・・一緒に、いるって、言ったじゃん・・・ッ。
ずっと、ずっと、友達・・・って言った・・じゃん。

黎奈の、嘘つきぃ・・・ッ・・・」




違う、本当はこんなこと言いたいわけじゃない。




私の正直な言葉はまた黎奈に会えたら言う。




だから、だから・・・






「帰ってきてよぉ・・・ッ・・・」





その場に崩れ落ちた。




写真立てを握り締めながら泣き続けた。




< 284 / 632 >

この作品をシェア

pagetop