神聖魔法団【下】
「さっきよりも強くなってる気がする・・・」
天音が真剣な顔をして辺りを見回す。
「!?
もしかして・・・」
天音の顔は酷く怯えてるようだった。
「どうした?」
「近くにいるんじゃない・・・?
さっきよりも強くなってるし・・・。
私たちがこうやって話してるのも全部聞こえてるとか?」
私たちに緊張が走る。
辺りを見渡そうと各々慎重に動き出そうとしたとき、
「せーかい」
気味の悪い声が聞こえ、真っ暗の世界に包まれた。
「気をつけろ!!」
炎虎の言葉でそれぞれ構える。
「まあまあ落ち着きなされ。
そんなすぐに殺しはせんよ」