神聖魔法団【下】



話し終わった後は母さんは嗚咽を漏らしながら泣いていた。




言葉にならない声をあげていた。




「ごめん・・・。俺が、俺が・・・。」




「れい、とっ、は・・・悪く、ないよ・・ッ・・・」




何で母さんは笑ってるんだろう。



「れい、と、が・・っ・・生きてて、良か、った・・・っ」



母さん・・・。






突然、笑っていた母さんが急に暗い顔になった。




「ちょっと、まだ、頭の、整理が・・出来てっ、ないから・・ッ・・部屋で、休んで、くるねっ」



そう言って、俺の返事も待たずに出て行った。



これ以上、泣いているところを見られたくないんだろう。





母さんに話して良かったのだろうか。




涙は相変わらず止まらない。







母さんが出て行った方を見ながらボーっとしていた。


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