神聖魔法団【下】
side黎華
黎奈の部屋から出て自室に入る。
扉を背にズルズルと座りこむ。
「は・・ぁはぁ・・・・ッ・・」
黎奈が・・・黎奈が・・・・。
黎兎の話が頭の中で何度もリピートされる。
(黎奈、・・・俺を、庇って・・・ッ・・・死んだっ)
信じたくない。
でも、黎兎の様子を見れば嫌でも信じなきゃいけない。
黎奈が、もうこの世にいない・・?
“お母さん!見て見て!上手?ねぇねぇ!上手!?”
“おかーさんっ!大好き♡”
“黎兎がいじめるー!助けてえええ”
“お母さん遅刻するよ!起きて起きてっ”
“お母さんの子供で幸せだよっ?あー!恥ずかし”