神聖魔法団【下】
深々と頭を下げた。
俺は頭を畳につけながら話しを切りだす。
ただ謝りに来たわけではない。
決意を言いに来た。
「俺、諦めない。
何があっても諦めない。」
頭を上げ、父さんの写真を見つめる。
「黎奈はこんなことでは死なない。
俺、黎奈を信じる。
信じて見つける。
だから見ててよ。父さん。
今度は俺の番だよね」
そこで一旦、一呼吸おく。
「黎奈が守ってくれたように次は俺が黎奈を守るから」
頬には一滴の涙が流れていた。
そっと立ち上がると、もう1度父さんの写真を見、
力強く頷いた。