神聖魔法団【下】
ガラッ
「え」
「あ」
静寂の時間がしばし訪れた。
「なんでいるんだよ」
最初に口を開いたのは俺だった。
「悪いか。用事があったから来ただけだ」
「なんの用事だよ」
「なんでもいいだろ」
「ちょっと俺がいること忘れてない?」
「あ、いたのか」
見えなかった。
「忘れてた」
「酷い・・・」
がっくりと項垂れていた。
「まぁいいや。
というか、なんで涯と雷はそんなに機嫌悪いの?
何かあった?」