神聖魔法団【下】



「暑いから」



「暑いからだ」




「・・・・・・あ、そう・・・。
聞いた俺がバカだったよ」




そう言い、瑠雲はソファーに腰掛けた。





俺もいつもの場所に座る。



まさか涯と瑠雲がいるなんて思わなかった。




コイツらも同じこと考えてんのかな。




ま、いいか。



「はぁ~」



2人に気付かれないように溜め息を吐く。



やっぱここが落ち着く。




多少胸が痛むけど俺のもう1つの居場所はここだ。




「風雅と天音も来るって」



瑠雲が唐突に言った。



「そうか」



連絡しなくても自然と人が集まるんだな。



・・・・・なんか嬉しい。




無意識に小さな笑みがこぼれた。



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