神聖魔法団【下】
ここに黎奈がいないのは辛くて悲しい。
だけど、ここにいる皆なら絶対黎奈を助けてくれる。
俺たちは2人で1人だ。
欠けちゃいけないんだ。
皆を信じる。
「もう1度、アイツの笑顔が俺は見たい」
涯の言葉に皆が頷く。
「なにがなんでも助けるぞ。
アイツは絶対生きてる」
その言葉に皆は何を感じたのか分からない。
だけど皆の目は覚悟が出来てる目だった。
嫌な予感はする。
アイツが最後に言った言葉。
“また会えた時は全員殺すからね”
きっと、いや俺はまた戦いに巻き込まれるだろう。
そうなったとき足手まといにならないよう自分の身は自分で守らなきゃいけない。
相手が魔法使いだろうが関係ない。
皆に迷惑はかけられない。