神聖魔法団【下】
「え、本当?」
「え、あ、えっと・・・」
困っている様子だった。
「おい、天音が困って「天音行くぞ!」聞けよ!」
一切聞く耳をもたない2人。
どんだけやる気なんだよ・・・。
いや、嬉しいけどさ?
もうちょっと周りにも気を配って欲しい。
絶対、天音も思ってるはずだ。
「んー、行こうかな?」
首をかしげながら炎虎に答える。
「じゃあ決まりだな?」
ニヤッと微笑む炎虎の顔を初めて憎いと思った。
「しゃーねーな」
「本当は行きたかったくせにっ!」
風雅の言葉は図星だったので何も言い返せなかった。
情けない・・・。