神聖魔法団【下】
HRも終わり、始業式のため体育館に移動する。
「早く黎奈には帰ってきてもらわないとね」
そうニコニコ笑って俺の隣を歩いてる天音。
「あぁ。約束もしちゃったし」
「先生、嬉しそうだったね。
きっと黎兎くんがああ言ったからだよ」
数分前の涯の顔を思い出す。
やっぱ父さんみたいだよな~・・・。
「んー、そうなのかは分かんないけど嬉しそうだったら良かったよ」
「絶対そうだよ!
あ、並ばなきゃいけないからまたね♪」
「あははっ、ありがと。
おーう、またな」
笑いながら天音と別れる。
俺も並ぶか。
その場から動こうとしたとき
バシッ!
「いった!!」
誰かに思いっきり背中を叩かれた。