神聖魔法団【下】
「ごめんね?止めたんだけど聞かなくてさ」
変わりに瑠雲が謝ってきた。
「いや、そんなの分かりきったことだから瑠雲が謝らなくてもいいよ」
「んだと?」
「ん?なに?」
「まぁまぁ2人とも」
俺たちの間に瑠雲が入る。
「そろそろ並ぼうか。
さっきから前の方で涯の視線が痛いんだよ」
そう言って視線をある所に向ける。
俺たちもそっちを見る。
「俺、久しぶりにあんな恐ろしいもの見た」
「ありゃ目だけで人1人殺せるぞ」
それが涯を見た俺たちの感想だった。
「そんなこと言ってる時間あるなら早く並ぼ。
俺まだ死にたくない」
そう言ってスタスタと歩いて行ってしまった。
「ったくよ~。
んじゃ、また後でな黎兎!」
小走りで瑠雲の傍まで駆けて行った。