神聖魔法団【下】
俺は聞いててもいいのだろうか・・・。
気持ちが表情にでていたのか
「黎兎、きっと黎兎も戦闘に巻き込まれるだろう。
だから聞いててくれ」
涯が俺の目を見て言った。
「わかった」
話に集中する。
「黎奈がいない今、前衛で戦うのは俺と雷しかいない。
相手はカイザーだけだとは言え、苦戦するだろう。
そこで瑠雲と風雅にも前衛に参加してほしい。
炎虎と天音は変わらず後ろで待機だが、仲間が危なくなったら声をあげて教えてやってくれ。
黎兎に関しては天音の傍にいてやってくれ。」
『わかった』
皆の返事が被った。
「もし、仮に炎虎たちが襲われた場合、瑠雲と風雅が援護にまわってくれ」
「了解」
「わかった!」
大体の戦闘態勢はわかった。
これで最後なんだ。
胸がドキドキいってるのがわかった。
「ふぅ・・・」
気付かれないようにゆっくり息を吐く。