神聖魔法団【下】
クリスマスが決着の日。
あと3カ月だ。
「きっとこの戦いは今までの中で1番死と隣り合わせで戦うことになるだろう。
だが皆一緒だ。黎奈も一緒だ。だから焦らず、いつも通りに戦おう。
俺達には仲間がいる。信じれる人がいるんだ。
それだけでカイザーより強くなれる。
気持ちで負けるな」
皆、返事はしなかった。
ただ顔だけはしっかり涯に向けていて力強く頷いていた。
「話しはここまでだ。
付き合わせて悪かった。今日はもう遅いし帰ろう。
炎虎には俺から連絡しとく。」
涯の言葉に席をたつ皆。
俺も席を立つ。
「外まで一緒に行かん?」
ドアの前で皆にそう言葉をかけた瑠雲。
「たまにはいいかもね」
天音は賛成みたいだ。
「行こうか」
俺が笑顔で皆に話しかけると微笑んでくれた。
ゾロゾロと生徒会室を出て下駄箱まで歩く。
初めての感覚だった。
いつも歩いてる廊下なのに一緒に歩く人が違うだけでこうも新鮮に感じるのか。