神聖魔法団【下】
「・・・うるせ」
プイっとそっぽを向いてしまった。
怒った感じはしないから照れたのかな。
「ねぇねぇ!
みんなも寝転がろうよ!」
突然、元気良くそう言ったかと思うと勢いよく床に寝ころんだ風雅。
「なんでだよ」
ブツブツ言いながらも渋々寝転がる炎虎。
天音は何も言わずもう寝転がっていた。
「ほーら!
黎兎も!!」
風雅に言われ俺も寝転ぶ。
体育館でこうやって寝転ぶのって何故だか変な気分になる。
しばらく誰も口を開かなかった。
あれだけ文句を言っていた炎虎もだ。
きっと皆それぞれ考えてることがあるんだろう。
何を考えているのかは分からないけど、
この空間は不思議と居心地がよく沈黙が辛いとは思わなかった。
深く深呼吸して目を瞑る。
このまま寝れそう・・・。
そう思いかけたとき、