神聖魔法団【下】
「どうしたの?」
「実はちょっと話があって」
母さんの隣に座る。
ソファーが少し軋む。
「ん?」
「黎奈の仲間が母さんに会いたいって言ってるんだ」
「えっ・・・」
目が見開かれる。
全て話した。
会いたいと言ったこと。
何故会いたいのか。
決戦の日が近いこと。
終始母さんは黙っていた。
「母さん・・・どう?
無理ならいいんだ。断っておく」
断る思っていた。
だけど
「お母さんも会いたい」
母さんの返事は俺が思っていたのと違った。