神聖魔法団【下】
『そうか』
話し終わった後、涯が言ったのはこれだけだった。
考えてるのか何も言わない。
俺も何も言わない。
『俺が独断で決めることではないことだな。
ただ、黎華さんの気持ちはわかる。
他のみんなにも連絡を入れてみる。
反対の意見が多かったら黎華さんと会う日を考え直そう』
「わかった。そう伝えとく」
『あぁ。頼む』
そう言い、電話を切った。
「はぁ~」
ため息を吐きながらベットに横になる。
母さんに涯の言ったこと伝えなきゃ。
だけど、今は眠りたい気持ちだった。
体が以上に重たくて眠たい。
勝手に瞼が閉じていく。
一気に疲れが襲ってきたのかな。
ベットのふかふかさと温かさに包まれながら静かに夢の中に堕ちていった。