神聖魔法団【下】
黎奈の違和感も気になるが何で動けるのかも気になる。
天音も母さんも動けていた。
カイザーは何が何だか分からないような顔をしていた。
「涯だよ。
涯が動けるようにしてくれたんだ」
「え?」
涯の方を見ると座り込んでいた。
「はぁはぁはぁ。
魔法の書を隅々まで読んどいて助かった。
この魔法が使う時がくるとは思わなかった」
間に合ったのに安心して座り込んだらしい。
慌てて駆け寄る。
[貴様ら・・・。
俺の計画をめちゃくちゃにしやがって!!
ゼオラ、何をしていた!?
なんであんな弱い人間をすぐに消さなかった!
この役立たずが!!]
そう言って黎奈を殴ったり蹴ったりしていた。
「やめろ!!!」
炎虎がカイザーを止めに行く。
[邪魔だ]
手をかざした途端、炎虎は吹っ飛ばされた。
「炎虎!」