神聖魔法団【下】



2人の元に行くと思わず目を覆った。




見たくなかった。




遠くからじゃ分からなかったけど




瑠雲の指が風雅の涙を拭っていた。




2人は眠っているかのように気持ちよさそうな表情をしていた。




「瑠雲・・・。風雅・・・。」




2人の傍に行き腰を屈める。




風雅は・・・・・冷たくなっていた。



瑠雲はただ眠っているだけだろうか?



息はあるから・・・。




どうやって運ぼうか悩んでいると





「黎兎」




誰かに名前を呼ばれた。




振り向くとそこにいたのは




「涯・・・」



体がボロボロになった涯だった。



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