神聖魔法団【下】
「ダークホールは消えていない」
驚きを隠せなかった。
消えてない?
なんで?
「どういうこと?
消えてないってことは敵がまだいるってこと?」
焦りだす天音。
「嘘だろ・・・。
この状況で攻められたら今度こそ終わりだぞ」
絶望を感じている涯。
「敵はカイザーだけじゃなかったのか?
・・・もしかして前に生徒会室に現れたカイザーの使い魔?」
「それはない。
使い魔は主人がいなければ姿を現すことはできない。」
「じゃあ、なんで消えない?
どうして俺たちはまだここにいる!!」
「落ち着け、雷」
他に何かあるはずだ。
涯はそう思い考え始める。