神聖魔法団【下】
「なんで、なんで・・・」
震えが止まらない。
私があの時、きちんとカイザーを倒しておけばこんなことにならなかった。
黎兎たちを危ない目に遭わすことなんかなかった。
私のせいだ・・・。
私の・・・。
私の心に反応したのか真っ白だった世界が少しずつ黒ずみだす。
「ダメです!
自分を責めないでください!
自分をしっかりもってください!」
Lichtがそう叫ぶが私の耳には届かない。
「私の・・・。
私が弱いから・・・。
私が・・・。」
「しっかりしてください!」
バチチチ!!
突然、稲妻が走る。
ゆっくり顔を上げると
「っ!?」
Lichtが泣いていた。