神聖魔法団【下】
「ここだよ・・・」
最初は小さな声しかでなかったけど
「私はここにいるよ!!」
気付いてほしくて叫んだ。
「黎兎!雷!風雅!涯!炎虎!天音!瑠雲!お母さんー!!
ここにいる。私はここだよ!!」
声が枯れても良い。
叫んだ。
いっぱい叫んだ。
「少しずつですが弱まってきました。
もう声が聞こえますね。」
さっきより声がはっきり聞こえてくる。
皆の苦しそうな声を聞くと心が折れそうになるけど必死に叫んだ。
だんだん状況がはっきり分かってきた。
聞きたくない声が耳に入ってくる。
耳を塞ぎたくなった。
だけど、ある言葉によって私の心は一気に現実に引き戻された。