神聖魔法団【下】



「ここだよ・・・」



最初は小さな声しかでなかったけど




「私はここにいるよ!!」




気付いてほしくて叫んだ。





「黎兎!雷!風雅!涯!炎虎!天音!瑠雲!お母さんー!!
ここにいる。私はここだよ!!」



声が枯れても良い。



叫んだ。




いっぱい叫んだ。




「少しずつですが弱まってきました。
もう声が聞こえますね。」



さっきより声がはっきり聞こえてくる。




皆の苦しそうな声を聞くと心が折れそうになるけど必死に叫んだ。



だんだん状況がはっきり分かってきた。



聞きたくない声が耳に入ってくる。




耳を塞ぎたくなった。




だけど、ある言葉によって私の心は一気に現実に引き戻された。





< 543 / 632 >

この作品をシェア

pagetop