神聖魔法団【下】
しばらく沈黙になる。
切り出さなきゃ。
震える唇を動かす。
「じゃあ・・・。行くね」
「・・・あぁ。」
お父さんに背を向けLichtの元に行こうとしたとき
グイッ
「わっ!?」
気付いたらお父さんの胸の中にいた。
「お父さん・・・?」
「れな・・・。れ、な・・・!!」
お父さんの背に腕を回す。
「会えて良かった。
俺もずっと会いたかった・・・。
会って、もう1度だけこうやって抱き締めたかった。
触れたかった。
本当大きくなったな。
黎兎はもっと大きくなっただろうな。
黎華も綺麗になったんだろうな。
お前達と一緒に暮らすことはもうできなけど、俺は愛してるからな。
ずっとずっと。」
「お父さん・・・」