神聖魔法団【下】
「黎奈、もう大丈夫か?」
私の笑顔に安心したのか涯の表情もいくらか緩んでいた。
「うんっ」
「なら、このお札使うね?」
「お願い、します。」
ニコッと笑った天音。
その笑顔が変わってなかった。
可愛いな、本当。
お札を私の背中に貼ると何やら唱えていた。
数分後・・・。
「はい、終わったよ」
額に汗を浮かべながらそう言った天音。
「なんか話してみ?」
黎兎にそう言われ、何を言おうか迷う。
「なんでもいいんだよ、黎奈」
お母さんが優しく微笑む。