神聖魔法団【下】
「天音、危ないだろ」
「れなあああ」
雷の言葉は届いていなかった。
「よしよし」
頭を撫でる。
泣いていた。
堰を切ったかのように泣き始めた。
その訳は聞かなくとも肌で感じ取れた。
辺りを見れば一目瞭然だ。
私の左横に寝ている炎虎。
右横に風雅、その隣に瑠雲。
3人の体から目を逸らしたくなった。
痛々しい姿。
私がやったんだ、この手で・・・。
息が荒くなるのが自分でも分かった。
落ち着け、落ち着け。