神聖魔法団【下】
瑠雲の顔を覗き込む。
涙の跡があった。
それを拭う。
「瑠雲、ごめんね。
大事な仲間を友達をこんな目に遭わせちゃって・・・。
ごめんなさい。
必死に風雅の元に行こうとしたんだよね。
その声、想い、伝わったと思うよ。」
太ももに視線を移す。
泣くのを我慢する。
私に泣く資格なんてない。
「ここ刺された時痛かったよね。
辛い思いさせてごめんね」
そう言い、そっと立ち上がる。
足が震えてるのが分かった。
ダメだ、ここで逃げちゃダメだ。
きちんと向き合わなきゃ。
風雅に視線を向ける。
眠ってるようにも見えた。