神聖魔法団【下】
ゆっくり近づく。
傍まで行くとしゃがみ込む。
頬を恐る恐る触ると
「っ・・・」
冷たかった。
「っ・・・ふぅ・・・ッ・・・」
泣くな。
堪えて。
下唇を噛み締める。
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・っ。
どれくらい謝っても償いきれない。
ごめんね、ごめん・・・。」
ギュっと抱き締めた。
心臓が貫かれていた。
心を誰かに鷲掴みされたような気分だった。
「痛かったよね、苦しかったよね・・・。
本当にごめんなさい・・・」
一筋の涙が私の頬を伝った。
堪えることができなかった。
風雅の体があまりにも冷たすぎて。
私の体温まで奪われるんじゃないかと思うぐらいに。