神聖魔法団【下】
「なにするつもりなの?」
不思議そうな顔をする天音にニコッと微笑んだ。
他の皆も分からないようでポカンとしていた。
もう1度、風雅を見る。
もう少しで皆に会えるよ。
心の中でそう伝えた。
風雅の心臓に手をかざす。
術を唱えようと口を開きかけたとき
「やめろよ!!」
横から物凄い勢いで誰かに抱き着かれた。
いや、抱き締められた。
「え・・・」
状況が呑みこめず混乱する。
「いい加減にしろよ!?」
バッと顔を私の方に向ける。