神聖魔法団【下】
「瑠雲・・・。ごめんなさい。
炎虎、ごめんなさい」
泣く資格なんてない。
だけど申し訳なくて涙が溢れてくるんだ。
「ごめんなさい・・・」
炎虎と瑠雲は顔を見合わせフッと笑うと、
痛む体を労わりながら立ち上がった。
そして黎奈の傍まで行くと
ポンっ
頭に手を置いた。
「え?」
傍にいた黎兎も何がしたいのか分からなかった。
「俺に謝る必要なんてねぇ」
「俺も。全然こんなの痛くないから」
「でもでも!」
「でもとか言うな」
「本当に大丈夫だから、ね?」