神聖魔法団【下】
私が皆の元へ戻った時、
<黎奈さん>
<黎奈>
誰かに呼ばれた。
キョロキョロ辺りを見渡すと皆の後ろに2人の人影が見えた。
「あ・・・。」
目を凝らさなくとも声で分かった。
2人がこちらに歩いてくる。
私の視線に気付いたのか皆が後ろを向く。
徐々に顔が見えてくると
黎兎とお母さんの息を呑む音が聞こえた。
「え・・・」
「嘘でしょ・・?」
2人はそんなことはおかまいなしに私たちの前に現れた。