神聖魔法団【下】
もう1度見つめ合い、
ゆっくりと離れた。
お母さんは私たちの元へ。
お父さんは風雅の元へ行った。
お母さんの顔をチラッと見てみたけど全てを受け入れたかのような、そんな顔だった。
<Licht悪いな>
<構いませんよ>
お父さんとLichtが風雅の前に立つ。
私たちはその周りを囲む。
<それじゃあ行う>
お父さんの声と共にLichtが何やら唱える。
するとお父さんと風雅の体が白く光り始めた。
徐々にお父さんの体から光が消えていき、風雅の方が濃くなっていった。
どんどん白い光が大きくなっていく。
お父さんの体から完璧に光が消えたとき、
白く柔らかい光が風雅を包み込んでいた。