神聖魔法団【下】
『風雅!?』
皆が風雅を囲む。
「おい!おい!風雅!!」
「・・・る・・く・・・?」
視界がぼやけているのか目を細めている。
「あぁ。瑠雲だ。
よかった・・・・よかった」
「ふうくん・・・・!
よかったあああ」
天音が泣きだす。
「あれ、僕・・・?」
「お前、ずっと寝てたんだよ!!
ったく心配掛けやがって!」
「あ、僕寝てたんだ・・・。
ごめんね、
それと、相変わらず炎虎は声が大きいね」
「うるせぇよ!」
その声に皆の表情が緩む。
「ねぇ、黎奈ちゃんは・・・?」
名前を呼ばれ私は風雅に見えるように移動する。
「ここにいるよ」