神聖魔法団【下】
光の粒が私たちを包む。
「綺麗・・・」
思わず言葉にでるぐらい綺麗だった。
見惚れていると、
「あ・・・」
雷が何かに気付いたかのような声をあげた。
その視線の先を辿ってみると、
少し姿が消えかかってるお父さんが見えた。
「お父さん!!」
私の声で皆の視線が一か所に集まる。
「父さん!!」
黎兎がお父さんの目の前まで駆けていく。
「父さん!俺・・・。俺!!」
<黎兎、今までよく頑張ってくれたな。
自分をそう責めるな。黎華と黎奈を守ってくれてありがとな。
お前は十分約束を守ったよ。
これは最後のお願いだ。
この先もずっと俺の変わりに2人を守ってくれないか?
あの笑顔を。あの明るさを。
黎兎ならできる。なんてたって俺の自慢の息子だからな。>
黎兎の目に涙がどんどん溜まっていく。