神聖魔法団【下】
「お父さん!!」
私は叫ぶ。
「私、もう辛くても逃げないよ!
頑張るから、お父さんの分まで生きて楽しむから!!
だから見ててね。ずっと見ててね!!」
「綾兎!!
ありがとう!
ずっと忘れない!私も綾兎が生涯愛した最後の人よ!!
2人のことは任せてね!
ずっと空から見守ってね」
もう胸まで消えかかっている。
「父さん・・・。」
<黎華、黎奈、黎兎。
俺は最高の家族をもったよ。
幸せにな。ずっとずっと愛してるから>
その言葉と笑顔を残し、お父さんとLichtはオレンジ色の光に包まれ消えてしまった。
私たちは涙を見せることなく、笑っていた。
光の世界が私たちを迎える。