神聖魔法団【下】
epilogue
目を覚ますと、そこは久しぶりに見る風景だった。
「ここ・・・」
「黎奈、おかえり」
隣を見るとお母さんがいた。
「おかえり」
「おかえりなさい!」
次々に紡がれる言葉。
私は満面の笑顔を浮かべ、
「ただいま!!」
そう叫んだ。
ずっとここに帰ってきたかった。
暗く冷たいところじゃなく、温かい場所に。
皆がいるところに。
帰って来れて良かった。
本当に良かった。