神聖魔法団【下】
「黎奈がここにいるってことは本当に終わったんだな」
ふと、雷がそう言う。
「そうだね」
「戦いが終わったんだ」
皆もポツリポツリそう言う。
「長かったね、約2年?」
「そうなるな」
「色んなことがあったね」
天音と涯の会話にそんな月日が経っていたことに気付く。
「あっという間だったね!」
「確かに。
ところで、風雅はもう大丈夫?」
「うん!もう大丈夫~♪
ありがとうね、瑠雲!」
「いえいえ」
皆の笑顔が眩しかった。
やっとやっと安心して暮らせるんだ・・・。
もう何も怯えなくてもいい。