神聖魔法団【下】
この日まで私は帰ってこれるか分からなかったのに、
こうやって準備してくれていた。
それって私の帰りを信じて待っててくれてたってことだよね。
どうしよう。
すごい嬉しい。
「雷、余計なこと言うなっ」
「あ、照れた」
「うるさい!
ほら、早く食べようぜ」
そう言うとソファーに座ってしまった。
私は敢えて黎兎の隣に座った。
一瞬こっちをチラッと見た。
だけど何も言わずにそこにいてくれた。
黎兎、ありがとう。
もう1度心の中でお礼を言った。
すると、また
「「え?」」
部屋の電気が消えた。