神聖魔法団【下】
マルムが振り下ろした剣を両手で掴み、そのまま押し返す。
血が滲んでるけど気にしない。
その反動でマルムが怯んだ。
今だ。
腹部に蹴りを一発。
顔に拳を一発。
そのまま回し蹴り。
吹っ飛んで行った先でかかと落とし。
「がはっ!」
剣を目の先にもっていく。
「僕だってやるときはやるんだから。
甘く見ないでくれる?
そう簡単にはやられないから」
「ふっ、甘く見ていたよ。
ガキ。お前は強いよ」
その時のマルムの目が何故か寂しそうだった。