神聖魔法団【下】
真実
風雅side
僕はマルムと共に皆の元へ行った。
僕達が現れると案の定、皆の顔が険しくなった。
「風雅、どういうことだ?」
雷の目が恐ろしいほど怖かった。
「ちょっと色々あって連れてきました・・・・。」
怖すぎて最後の方声が小さくなった。
「あ?なんだよ色々って?
お前、マジでバカなんじゃねぇの?」
炎虎がそう言いながら天音を背に隠した。
「コイツは瑠雲と黎奈をあんな目に遭わせた奴なんだぞ?」
涯もかなりのご立腹の様子。
「そうだけど・・・。
マルム、もしかしたら誰かに操られていたかもしれないんだ。」
「何言ってんだよ?
そんなことあるわけねぇだろ。」
炎虎の目を直視できない。
怖いよ・・・。