神聖魔法団【下】
「はぁ、とりあえず連れてきたんなら仕方ない。
おい、何もするなよ?したらすぐに切る。」
雷がマルムの方を見る。
「あぁ。ワシはもうお前たちを傷つけることはしない。
もう終わりにしたいんじゃ」
「どういうことだ?」
涯がマルムに詰め寄る。
「今から全部話す。
嘘はつかん。ここに誓う。
もう時間がないんじゃ、信じてくれ」
「話してみろ」
「魔族・闇族の生き残りは一人しかいないんじゃ。
ワシとズロー、ユーベルは元は人間だったんじゃ。
生き残りの奴に無理矢理魔法をかけられ、この姿にされてしまったのじゃ。
だから、孫とかは全て嘘じゃ。
ただ、お前たちがいつも戦っていた奴等は俺たちが作ってた。
これは本当じゃ」
「え、どういうこと・・・?」
僕が聞き返そうとしたとき
「そんなの嘘!」
天音が突然叫んだ。