神聖魔法団【下】
「そうやって嘘をついて私たちを騙そうとしてるんでしょ!?
なんでそんなことするの?
返してよ、瑠雲と黎奈を返してよ!!!」
天音が泣き叫んだ。
「天音・・・」
炎虎が抱きよせるが泣きやまない
「どんなに魔法を使っても治らないの・・・。
息をしてくれないの!
返してよ、2人を返してよ・・・・
返して!!」
悲痛の叫びに誰も言葉がでない。
「・・・・ワシはお前さんたちを騙す気なんてない
本当じゃ、信じてくれ」
「信じない!」
「・・・ッ」
マルムの顔が酷く悲しそうだった。
「マルム、信じてもらえないのは当たり前だ。
だが、時間が無いならとりあえず話してくれ」
「あぁ・・・」