神聖魔法団【下】
「ワシが言いたいのは2つじゃ。
1つは闇族・魔族の生き残りは1人しかいないこと
お前たちがいつも戦っている奴等は作りもの。
孫がいるのも嘘じゃ。孫もいわば作り物じゃ。
ワシが死んだらもう存在はしない。
もう1つは生き残りのカイザーは本当に強い。
慎重に戦わな全員死ぬことになる。
お前たちが死んだら、この世界は終わりじゃ」
マルムの声が僕の耳にスーッと入ってくる。
これからの戦いは本当に危険なものなんだ。
「話してくれて、感謝する。
俺たちはお前を信じる」
涯の言葉で笑顔になるマルム。
「え。」
なんだろう、この感じ。
やっぱり違和感を感じる。
この笑顔、どこかで・・・。
初めて見た笑顔のはずなのに。
どこかで見たことがある。
「マルム・・・」
「なんじゃ?」