神聖魔法団【下】
「そんな・・・・」
他の皆は心音さんをじっと見つめていた。
「・・・・・信じてもらえないかもしれないが、人間の頃は心音という名前じゃった。」
「お父さんはこんな話し方しない」
天音はまだ信じようとしない。
「話し方は魔法をかけられてて変えられないんじゃ。
人の名前も呼べないのじゃ」
そう悲しそうに心音さんが言ったとき、
『!?』
心音さんが光に包まれた。
「消えちゃうの・・・・?
やだやだやだ!信じるから消えないで、嫌だ!!」
天音が心音さんの方へ駆け寄った。
光が消えたとき、
僕は言葉を失った。
天音も。他の皆も。