神聖魔法団【下】
人間の姿だった。
魔法で変えられた魔族の孫の人間の姿ではなく、
人間の頃の、昔一緒に遊んだあの時の、
人間の姿だった。
「これは一体・・・・?」
心音さんも驚いているようだった。
「お父さん・・・・?」
天音の目に涙がどんどん溜まっていく。
「ホントに・・・・ホントに・・・・お父さんなの・・??
嘘じゃない・・・?お父さん?」
きっと天音は頭で分かってるはずだけど、
きちんとした言葉がないと信じれないんだ。