神聖魔法団【下】
「風雅くん」
突然、名前を呼ばれた。
「ありがとう。風雅くんのおかげだ」
「いや、僕は・・・」
そうたじろいでいる僕の頭の上に大きな手が乗った。
「え?」
「本当にありがとう」
大好きなあの笑顔でそう言われた。
ダメだ、せっかく涙引っ込んだのにまた流れてきた。
「し・・・お・・ん・・・さん」
僕も大きな体に飛び着いた。
「僕も会いたかった、ずっとずっと会いたかったです・・・」
「あぁ。俺も会えて嬉しいよ」