神聖魔法団【下】
「心音さん・・・」
「わかりました」
涯が唇を噛み締めているのが見えた。
「みんな、傷つけて、痛い思いさせて悪かった」
「そんなの全然気にしてねぇ」
「俺もです」
炎虎と雷の言葉に微笑む心音さん。
「風雅くん、風雅くんは決して弱くなんかない。
十分に強い男だ。俺の仇をとってくれ」
「任せてください」
涙で顔がぐちゃぐちゃになってるけど気にしない。
「天音?お母さんは天国にいる。
俺も今からお母さんの元へ行く。
ずっと一人ぼっちにしてたんだ、傍にいてあげなきゃな」
「っ・・・すん・・・そうだね・・・
お母さん寂しがり屋だもんね・・」
「あぁ。
天音、お前にしか出来ないことはお前がやるんだ。
大丈夫、お父さんとお母さんはいつでもお前の事を空から見守ってるよ」