神聖魔法団【下】
「なんで笑うの?」
おかしくなって私も笑う。
「いや、やっぱ黎奈だなーって思ってさ」
「なにそれ~」
雷と話しながら、ゆっくりと立ち上がる。
グラッ
「おっと・・・」
「あぶねっ」
立ち眩みか・・・。
隣を見ると雷の顔があった。
「あ、ごめん。
ありがとう」
「いや、危ないから気をつけろよ」
「わかった」
「ねぇねぇ、僕達もいるんだよ~?
忘れないでくれる?」
後ろを振り向くと唇を尖らせてる風雅の姿があった。