ジグソーパズル
私も朝のお父さんとの会話を思い出す。


しばらく帰って来れないって言ってたし、いいかな。


私たちはお互いに問題ないことを確認すると、教室に戻ってカバンを持ってから雑談しながら玄関に向かう。


教室を出るときチラッと先生を見ると、あきれた顔をしていた。


そりゃそうですよね。


サボりの常習犯だもん。


先生が何も言わないのは、私たちのほとんどがそこそこ成績がいいから。


私立高校だもん。


成績よかったら何にも言われないよ。


私はそんなことを考えながら、相変わらずかっこいい亜蓮のとなりに並んで歩き、学校を後にする。
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