壱夜school life
今日まで気づかなかった
“あの子”
何であんな可愛い子に俺は
存在すら気づかなかったんだぁ!?
何年何組…。
イヤ…名字……名前すら知らねー
そんな子に俺は心を奪われた。
うざったい女の群をこれでもかと
かき分けてその子が向かった生徒玄関へと
走って追いかける。
お願いだ。
間に合ってくれ!!
あの子が生徒玄関へと向かってから数分。
まぁ、居なくて当然だ。
何年の子だろうか。
同じ学年では見たことが無い。
むしろあんな可愛い子いたら俺気づくし、
学年中の男が黙っていないだろう。
ここは俺の推測だが、他学年に違いない。
ここはひとつ“あいつ”に頼むしかない。