叶うはずだった恋
だって、再婚するつもりで合ってるわけだから、
それは親の結婚を邪魔することになったりするわけで。
ちらっと健斗の表情をうかがう。
不安な、でも反抗心がある微妙な表情。
「そうか。お前ら別れる気は?」
「ない」
秀樹さんの問いかけに迷いなく即答する健斗。
なんか、嬉しい。
「梨穂ちゃんは?」
「ありません」
私がそう答えた瞬間、健斗の顔から不安が消えた。
不安の原因は私か。
メニュー